猫はとても繊細で警戒心の強い動物です。特に初めて会う猫と仲良くなるには、焦らず時間をかけて距離を縮めることが大切です。本記事では、初対面の猫と信頼関係を築くための具体的なステップと注意点を詳しくご紹介します。猫と暮らし始めた方、保護猫の一時預かりを始めた方、地域猫活動に関心のある方にもぜひ読んでいただきたい内容です。
ステップ① 無理に近づかない
猫に出会ったとき、かわいさからつい手を伸ばして触れたくなってしまうかもしれません。しかし、猫にとっては「急に知らない人が近づいてきた」というだけでストレスになります。まずは目を合わせすぎず、猫の視界に入るところで静かに座り、猫が自分から近づいてくるのを待ちましょう。

ステップ② 匂いを嗅がせて安心させる
猫は嗅覚が非常に発達しており、匂いで相手を判断します。手のひらではなく、指先をそっと猫の鼻の前に差し出して、匂いを嗅がせてみましょう。猫があなたに興味を持ち始めたサインです。
ステップ③ 声のトーンと話しかけ方に注意
猫は人の声の高低やテンションに敏感です。高い声や早口、大声は猫を緊張させてしまいます。低く穏やかな声で、ゆっくりと話しかけましょう。特に名前を何度も優しく呼ぶことで、安心感を持たせることができます。

ステップ④ アイコンタクトのコツ:「ゆっくりまばたき」
猫同士は「ゆっくりまばたき」をして「敵意がないよ」と伝え合います。これを人間も真似して、猫に「安心していいよ」と伝えることができます。猫がこちらを見ているときに、そっとまばたきをしてみてください。猫が同じようにまばたきを返してくれたら、信頼の第一歩です。
ステップ⑤ なでる場所は慎重に選ぶ
猫が近くに来てくれても、すぐに全身を撫でるのはNGです。

まずは、耳の後ろ、頬、顎の下など、猫が心地よいと感じるポイントを軽く撫でてみましょう。尻尾やお腹は多くの猫にとって敏感な部分なので、最初は避けるのがベターです。
ステップ⑥ ごはんやおやつで好印象を与える
猫は「美味しいものをくれる人」に心を開きやすいです。直接手から与えるのが難しい場合は、お皿に置いて与えるだけでも効果的。何度か繰り返すうちに「この人はいい人だ」と覚えてくれます。
ステップ⑦ 一緒に遊ぶことで距離を縮める
猫じゃらしや羽のついたおもちゃなどを使って遊ぶことは、距離を縮めるための良い方法です。狩猟本能を刺激する遊びを通じて「楽しい時間をくれる人」と認識してもらえます。短時間でも、猫のペースに合わせた遊びを心がけましょう。
ステップ⑧ 猫のペースを尊重する
猫は人間と違い、自分のタイミングで行動したい動物です。無理に構うのではなく、猫が自分から近づいてくるまでそっと見守りましょう。「距離を取る=嫌われている」とは限りません。むしろ、適度な距離感を保つことで、猫に安心感を与えることができます。
NG行動リスト:猫に嫌われる要注意行為
以下のような行動は、猫との関係を悪化させる原因になります:
- 大きな音を立てる、叫ぶ
- 急に近づく、追いかける
- 強い香水やタバコの匂い
- 長時間じっと見つめる
- しつこく触る、抱き上げる
これらを避けるだけでも、猫に安心してもらいやすくなります。
まとめ:猫の「心のドア」は、静かにノックして開けるもの
初めて出会う猫と信頼関係を築くには、時間と根気が必要です。しかし、その距離が少しずつ縮まり、猫が心を許してくれたときの喜びは格別です。焦らず、猫のペースを尊重しながら、ゆっくりと絆を深めていきましょう。
AFU Japanでは、「猫と人が共に幸せに暮らせる社会」を目指し、TNRや地域猫活動を応援しています。
現在、愛知県で保護猫の保護・譲渡活動を行っている aichi_forestcats さんと協力し、トライアルを経て正式に譲渡が決定した際に、AFU Japanオリジナルの猫ハウスをプレゼントする取り組みを行っています。
この猫ハウスは、猫にとって落ち着ける場所となるよう、設計・素材にこだわって開発されたものです。新しい家族との生活がより安心できるものとなるよう、猫ちゃんに「自分だけの居場所」を贈るという私たちの想いが込められています。
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